「他人事だと思わない」 香川真司、日本の緊急事態宣言に言及「限定的な、という印象」

レアル・サラゴサMF香川真司【写真:Getty Images】
レアル・サラゴサMF香川真司【写真:Getty Images】

スペインは「日本の3週間先を歩んでいるという感覚」とし、自宅待機を呼びかける

 スペイン2部サラゴサのMF香川真司が自身の公式ブログを更新し、「今、思う事」と題して思いを綴っている。新型コロナウイルスの感染が拡大し、安倍晋三首相から緊急事態宣言が出された日本について「限定的な緊急事態宣言、という印象を受けました」とし、「他人事だと思わない」重要性を主張した。

 中国・武漢を発生源とする新型コロナウイルスは、日本でも猛威を振るい、日々感染者数が増えている。プロ野球やJリーグの選手にも陽性反応が確認され、予断を許さない状況が続くなか、7日午後5時43分に首相から緊急事態宣言が出された。不要不急の外出は控えるなど再三にわたって訴えられているが、日本は欧州のようなロックダウン(都市封鎖)はできず、強制力は限定的な状況だ。

 香川は7日に更新したブログで「日本で先ほど緊急事態宣言が出されました」と切り出し、日本の状況について「ただ、東京や大阪など7都道府県のみで、ヨーロッパのような都市封鎖は行わないとのことなのかな?」(原文ママ)と疑問をぶつけている。

「限定的な緊急事態宣言、という印象を受けました。僕の住んでいるスペインでは、基本的に外出は禁止。食料品や衣料品の購入時も外出が許されるのは基本的には一人のみ。警察も見回りをしているので、違反すれば罰金も取られます。日本でそのような規制がないのであれば、これはもう一人一人の行動にかかっていますね」

 香川が住むスペインは、感染者数がアメリカに次ぐ世界2位となっており、深刻な状況が続いている。香川は「まずは、家にいること」と綴り、「どうしても外に出なければならない時も最善の注意を払いながら、密集地帯に行かないなど、地道にやっていくしかないと思います」と主張。すでに最後にチーム練習を行ってから25日が経過したことなどに触れつつ、日本にメッセージを送った。

「皆さんにお願いです。他人事だと思わない。海外の状況を自分に置き換えて、日本を、そして自分を守ってほしい。気づいてからでは遅いんです。日本人の良い所は支えあう力を持っている。皆で円陣を組んで支えあって、全員で乗り越えていきましょう」

 香川は「スペインは日本の3週間先を歩んでいるという感覚があります」とし、日本が同様の状況にならないようにと声を上げていた。

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