ポリ袋のユニホームが紡いだアフガニスタンの少年の夢 憧れのメッシとの対面が実現へ

ポリ袋をつなぎあわせた特製メッシユニホームが世界で話題に

 ポリ袋をつなぎあわせ、「MESSI 10」と手書きされた“ユニホーム”に袖を通した少年がインターネット上で話題となった。その少年は、アフガニスタンに暮らす5歳のクルド人ムルタザ・アフマディ君。SNSでも情報が世界中に拡散され、英国営放送「BBC」などでも報じられた。

 そして、経済的理由からユニホームを買うことができないムルタザ君のため、ついにはアフガニスタンサッカー連盟が、バルセロナにコンタクトを取り、FWリオネル・メッシとの対面を実現させるべく動き出したという。「Gazetta world」が報じている。 

 ムルタザ君の父アリフさんは農業を営み、家計を支えているが、息子にユニホームを買うほどの経済的余裕はないという。そこで、メッシに憧れるムルタザくんのために家族が手作りユニホームを作成。ポリ袋をつなぎ、アルゼンチン代表と同じく水色と白のストライプ柄に色付けされた。背中には「MESSI」と「10」の文字が手書きされている。そして、長男でムルタザ君の兄ハマヨンくんが弟の写真を撮影し、フェイスブックにアップしたものが拡散されたことが話の発端となったようだ。

 リポートによれば、アフガニスタンサッカー連盟のスポークスマンを務めるシェド・アリ・カゼミ氏は「我々は(ムルタザ君との)面会を実現するため、リオネル・メッシ、そしてバル セロナとコンタクトを取った」と語り、事実を認めている。

 父・アリフさんは息子がメッシのようなサッカー選手になることを期待しているという。“アフガニスタンのメッシ”は、自身のアイドルと、夢の対面を果たすことはできるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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