「この試合に一緒に勝とう!」 英国&伊代表、未曾有のコロナ禍に激励エールで“共闘”

イタリア代表とイングランド代表がSNSを通じて互いを激励【写真:Getty Images】
イタリア代表とイングランド代表がSNSを通じて互いを激励【写真:Getty Images】

新型コロナウイルスの影響で国際親善試合は中止も、SNS上でエールをかわす

 一緒にこの試合に勝とう――。新型コロナウイルスの影響で国際親善試合が中止となるなか、27日に対戦予定だったイタリア代表とイングランド代表がSNSを通じて互いを激励し、この未曾有の事態を乗り越えようとエールを送り合っている。

 本来であれば3月最終週はFIFA(国際サッカー連盟)の定める国際Aマッチ開催ウィークで、各地で代表戦が行われる予定だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により試合は延期、中止となった。森保一監督率いる日本代表もカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で26日にミャンマー(豊田スタジアム)、31日にモンゴル(ウランバートル)と対戦予定だったが開催が見送られている。

 イングランドでは27日にロンドンにある聖地ウェンブリー・スタジアムでイタリアとの親善試合が行われる予定だったが、これも中止となった。

 イタリアは感染者数が27日までに感染者数が約8万6000人に及び、死者数は世界で初めて9000人を超えたと報じられるなど深刻な被害が出ている。すでに国内のほぼ全域で封鎖措置が取られている。

 全土で約1万4500人の感染者が出ている英国も27日にはボリス・ジョンソン首相が感染したことが明らかになったばかりで、市民に大きな不安が広がっている。

 こうした状況でSNSと上ではイングランドとイタリアの両国が互いを励まし合うやり取りを展開した。イングランド代表の公式ツイッターでは「我々は今夜、アッズーリとピッチで時間を共有することはできないかもしれないが、この困難な時に団結して立ち向かっている」とメッセージを送った。ツイートには試合会場の予定だったウェンブリー・スタジアムがイタリア国旗「緑・白・赤」のカラーにライトアップされ、電光掲示板「フォルツァ(がんばれ)、イタリア」といった文字が表示されている画像も合わせて投稿された。

 これに対し、イタリア代表チームの公式ツイッターも反応。「thank you(ありがとう)」と英語で感謝の言葉を綴り、続けて「この試合に一緒に勝とう!」と新型コロナウイルスの脅威に打ち勝とうとのメッセージを返信した。双方の投稿には「#StayHomeSaveLives(家に留まり、命を守ろう)」というハッシュタグもつけられている。

 世界規模で広がる未曾有の事態だけに、サッカー界全体が団結してこの受難の時を乗り越えようとしている。

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