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“サッカーのない生活”が及ぼす人々への影響は? 英専門家が指摘「対処できないかもしれない」
刺激のない選手がギャンブルやアルコールに走る可能性を危惧
世界中で流行する新型コロナウイルスの影響はサッカー界にも及び、現在は欧州を始めとする各国のリーグ戦が中断に追い込まれている。過去の例のない状況となっているなか、英メディアは「フットボールの欠如が選手とファンにどう影響するのか?」と題して特集。心理面にフォーカスして、サッカーのない生活のなかで起こり得る“変化”に言及している。
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中国・武漢が発祥とされる新型コロナウイルスは世界中で感染が拡大しており、サッカーの母国イングランドのプレミアリーグも現在は中断。サッカーに親しむ人々にとっては、ウイルスの驚異に加えて、日々の娯楽を失う状況となった。
そんななか、英衛星放送「スカイ・スポーツ」は「フットボールの欠如が選手とファンにどう影響するのか?」との見出しで、サッカー選手とファンに対する影響を特集。「前例のない自主隔離となるなかで、社会的な距離とロックダウンによって人々の慣習が厳しく試されることになる」と綴り、次のように続けている。
「現時点で被害のない人々にとって、今は愛する人たちとの時間を増やす機会でもあり、読書やエクササイズ、その他の先延ばしにしていたことを始めるきっかけにもなっている。一方で、サッカー選手とファンにとっては刺激が奪われた状態と言っていい」
そのうえで、元プロサッカー選手で現在は臨床コンサルタントを務めるケビン・ジョージ氏のコメントを引用。同氏は「刺激の低下は今後、より顕著なものになっていく」として、今後の人々への影響を予測した。
「脳の一部には、何らかの結び付きがなければ“スリープモード”に入ってしまう部分があります。例えばサッカー選手なら、刺激がなければモチベーションを失ってしまう。態度の問題だと言う人もいるかもしれませんが、これは科学的な問題です」
「サッカーは人を現実から抜け出させることができますが、サッカーを奪われたら何か別のものによって埋め合わせをしなければならない。もしかしたら、対処できないかもしれない」
そして、ジョージ氏は“別のもの”としてサッカー選手がギャンブル、あるいはアルコールに依存してしまう危険性を指摘。過去にサッカー選手が苦しんだ例のある事象が、より起こしやすくなる状況だとしている。