「もっとうまくなりたい」 リオ世代のゲームメーカー大島僚太が誓う爆発的な成長

苦い記憶として刻まれているあの大会

 今ではほとんど思い返すこともないが、苦い記憶として大島の心に刻まれている大会がある。

 12年にUAEで開催されたU-19アジア選手権である。

 3大会ぶりとなるU-20ワールドカップへの出場が期待されていたが、初戦でイランに0-2で完敗すると、クウェートに1-0、UAEと0-0という成績で辛うじて決勝トーナメントに進出したものの、準々決勝でイラクに1-2で敗れてしまう。

 大会を通じ、ロングボールを蹴り込んでくる中東勢に付き合うように、ボールを蹴り返して応戦し、2列目に入った大島は、頭上を飛びかうボールを眺めるしかなかった。

 チームには確固たる戦術がなかった。中東対策、アウェー対策も万全ではなかった。何より、出場権を勝ち取るんだという団結力が圧倒的に足りなかった。

 そんなチームが、勝てるわけがなかったのだ。

「ふわっと大会に入って、気が付いたら負けていたという感じ。果たしてみんながどれだけ本気で勝ちたかったのか、今思えば疑問が残ります。僕自身もとにかく何もできなくて、自分に腹が立ったし、応援してくれた人にも申し訳ない気持ちでいっぱいで…。だから今回は、悔いは残したくない。とにかくやり切りたい、出し切りたいんです」

 そうきっぱりと言うと、いつものはにかむような笑顔で続けた。

「でも、なんか今回は力が出せそうな気がするんですよ。今は普段の生活から、みんなが行動に移そうとしている。本気で(リオ五輪アジア)最終予選に臨もうとしているのがすごく感じられる。僕らの世代も下の世代も、世界大会に行けなかったじゃないですか。その世代が集まって、やってやるっていう雰囲気になっているんです」

 

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