韓国サッカー連盟、コロナ対策で他クラブとの練習試合“禁止”を通達 「紅白戦に限定」
新型コロナ感染拡大を防ぐべく、他クラブとの交流を禁止「一人の選手が感染すれば…」
新型コロナウイルスの感染拡大により、韓国のKリーグは開幕が延期になっている。韓国プロサッカー連盟は17日、各クラブに「試合は自分たちのクラブ内での紅白戦に限定する。他クラブとの練習試合は禁止する」と通達した。韓国のサッカー専門サイト「フットボリスト」が伝えている。
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記事によれば、Kリーグは感染を防ぐことを最優先とし、決断に至ったという。
「新型コロナウイルスの流行が確認されて以降、徹底的に隔離状態を維持してきたKリーグチームは、3月に入り、練習試合をスタートさせた。通常、練習試合の相手は地域の実業団と大学チームの場合が多い。しかし、もっとも防疫を徹底するプロチーム同士の練習試合をすることが、危険度を最小化する方法と考え、少しずつ実現するような雰囲気もあった。しかし、連盟はこうした雰囲気を断ち切った」
一方で、Jリーグでは21日に鹿島アントラーズとコンサドーレ札幌のトレーニングマッチが行われ、「DAZN」でも生配信された。その点では日韓で多少の温度差があるようだ。
記事では、韓国プロサッカー連盟の関係者が「一人の選手が感染すれば、相手のチームにまで早く移ってしまうことが海外の事例で確認される」と語っている。
実際、欧州で急激に感染者が増えており、サッカー界ではプレミアリーグやセリエAなどで選手への感染が確認されている影響は大きいだろう。感染者の数が少ない日本も安心はできないが、Jリーグクラブがトレーニングマッチを行うのは、シーズン開幕を待つファンにとっては楽しみの一つでもある。今後も各国の現状に沿った対応策が求められる。
(金 明昱 / Myung-wook Kim)
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。