ボタフォゴ監督、本田15日のデビュー戦でFW起用を示唆 「ゴールに目を向けている」
デビューを明言したものの無観客試合が決定
ブラジルの名門ボタフォゴのパウロ・アウトゥオリ監督が元日本代表MF本田圭佑の新天地デビューを明言した。現地時間15日に行われるリオデジャネイロ州選手権バングー・アトレティコ・クルーベ戦において「彼はプレーする」と明らかにした一方で、注目の一戦は世界中で感染が拡大する新型コロナウイルスの影響により、無観客試合の中行われることが決定。ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」が報じた。
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本田は、2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)後にオーストラリア1部メルボルン・ビクトリーに移籍。昨季限りで同クラブを退団し、昨年11月にかつて所属したCSKAモスクワ時代の恩師レオニード・スルツキー監督が指揮を執っていたオランダ1部フィテッセに加入した。だが、指揮官の辞任を機に電撃退団してフリーの状態が続き、本田自身は「できるなら欧州で」と希望し、複数クラブのオファーを検討したうえで、ブラジル行きを決断した。
オランダ、ロシア、イタリア、メキシコ、オーストラリアとプレーしてきた本田の新天地は、“サッカー王国”ブラジル。今年開催される東京五輪にオーバーエイジでの出場を目指すと公言している本田にとって、ブラジルでの挑戦でも結果が求められている。
ようやく出場登録も完了し、待望のデビュー戦は現地時間10日のブラジルカップのパラマ戦が有力とされてきた本田だったが、インフルエンザだったためデビューは延期。かつて鹿島アントラーズやセレッソ大阪でも指揮を執ったアウトゥオリ監督は15日のバングー戦に向けて「彼はプレーします」と明言した。
「本田がどのようにチームに貢献するか?」との質問には「選手としていつもゴールに目を向けているからFWでプレーする。スペースを作り出し、縦パスも使える。準備はできている。全ての選手がこれを理解することが重要」と、前線での起用も示唆した。
だが、この注目の一戦をファンはスタジアムで見届けられないこととなった。クラブ公式ツイッターも「日本人がプレーする! その時がやってきた! 日曜日に本田がデビュー、ニウトン・サントス(本拠地)を埋めて勝利を目指そう!」と綴るなど、盛り上がりを見せていたが、今回は無観客試合となることが決定。満員の観客による後押しはないが、本田にとって新天地での大きな一歩に期待が懸かる。
(FOOTBALL ZONE編集部)