手倉森監督を男にした“燻し銀の男” リオ五輪決定弾の原川「恩返ししないといけない」

全幅の信頼「おまえは燻し銀だ」

「サンガで試合に出られてない時から(メンバーに)呼んでもらっていた。そういうところで恩返ししないといけないと思っていた。こういう形で決まってうれしい」

 そう語った原川は今大会中に食事会場で指揮官から改めて全幅の信頼を伝えられていた。岡山MF矢島慎也とともに「おまえら燻し銀だ」とチームに不可欠な存在であると手倉森監督は強調したという。

「シンヤとリキはこのチームのシステムを自由自在に変えられる能力がある。おまえらがいるから俺は安心している」

 多様なシステム変更を可能とする心臓部に対する評価は絶大だった。そして、その恩に原川も報いた。指揮官を男にした一撃は日本の6大会連続五輪出場へと導く決勝弾となった。試合後、「ボランチは90分間で何ができるかだと思う。個人的には点を取った以外は、何もできていない。そっちの方に目を向けないといけない。それに、もっと点を取らないといけない。こだわりは持ち続けたい。運もあるので日頃から意識してやらないといけない」と語りつつも、笑みがこぼれてこう続けた。

「喜び慣れてないのでどうしたらいいか分からない」

 

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング