原川が殊勲の五輪決定弾! 「いい風が吹いている」と完全優勝でのリオ行きを宣言

後半ATに生まれた劇的な決勝ゴール

 U-23日本代表のMF原川力(川崎)は、26日のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたAFC U-23選手権準決勝のイラク戦で、後半アディショナルタイムに劇的な決勝ゴールを決め、「いい風が気持ちよく吹いている」と、5連勝と五輪出場を決めたチームの成長に手応え十分の様子だった。

 原川は1-1で迎えた後半アディショナルタイム3分、右サイドを崩したMF南野拓実(ザルツブルク)のクロスが相手GKにクリアされたボールを拾うと、左足を振り抜いた。低く抑えられた強烈なシュートはゴール右へ突き刺さり、これが劇的な決勝ゴールとなった。「僕もとりあえずホッとしています。一つの目標でしたし、とても嬉しいです」と笑顔を浮かべた。

 120分間の激闘を戦った22日のイラン戦に続き、この日もやはり苦しい戦いを強いられた。「苦しい時間のほうが多かったですけど、みんなで耐えられたことが勝利の要因かなと思います」と、因縁の相手との死闘について語った。そして、チームの成長にもしっかりと手応えを感じているようだ。

「勝つことしか考えてないですし、それが実現できてチームとしてより成長したかなと思います」

 ボランチの位置から正確なパスでゲームを組み立てていたゲームメーカーだが、要所で攻撃に参加するセンスは抜群だ。グループリーグ第2戦のタイ戦でも、右サイドのクロスが流れたボールを拾うと、左サイドをドリブルで突破して、MF矢島慎也(岡山)の得点をお膳立てした。

 

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