ムバッペ、阻止不可能な“65m独走弾”に反響拡大 「マラドーナスタイル」「最も美しい」

PSGのフランス代表FWキリアン・ムバッペ【写真:AP】
PSGのフランス代表FWキリアン・ムバッペ【写真:AP】

3点を決めたフランス杯準決勝リヨン戦、自陣でボールを奪って相手陣内へドリブル突破

 パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペは、現地時間4日に行われたクープ・ドゥ・フランス(フランス杯)準決勝リヨン戦でハットトリックを達成し、5-1の勝利に貢献した。なかでもなかでも自陣から約65メートルを独走して決めた個人技弾への反響が拡大し、「マラドーナスタイル」との声もあがっている。

 先制を許したPSGは前半14分にムバッペの同点弾で追いつくと後半にゴールラッシュ。PKのネイマールを含め、スペイン代表MFパブロ・サラビア、ムバッペが追加点を奪い、5-1で強豪リヨンを撃破した。

 ハットトリックで格の違いを見せつけたムバッペだが、特に圧巻だったのが後半25分の自身2点目の場面だ。自陣で相手のパスをカットすると、シザースフェイントから一気に加速して相手MFブルーノ・ギマランイスを置き去りに。そのままダイナミックなドリブルで駆け上がり、ペナルティーエリア手前で華麗な切り返しを仕掛けて相手DFマルセロを翻弄。リヨンGKアンソニー・ロペスが飛び出してくるなかで冷静にニアサイドをぶちぬき、鮮やかにゴールネットを揺らした。

 約65メートルを独走してのゴラッソに、クロアチアメディア「Index.hr」は「ムバッペが驚異的なマラドーナスタイルで、シーズンで最も美しいゴールの一つを決める」と言及。1986年ワールドカップ準々決勝のアルゼンチン対イングランド戦で、アルゼンチン代表MFディエゴ・マラドーナが華麗なドリブルから5人を抜き去って決めた伝説のゴールを引き合いに出して伝えている。

「特に壮観だったのは、PSGの3ゴール目だ。キリアン・ムバッペは自陣でマークをかわし、リヨンのゴールへ向かってマラドーナスタイルで仕掛けた。彼は信じられないほどにリヨンの守備陣を打ち破り、壮大なゴールを決めた」

 リーグ戦でもリーグトップの18ゴールを挙げ、2年連続得点王を射程圏内に捉えているムバッペ。21歳の神童は日に日にアンストッパブルな存在へ進化している。

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