韓国・大邱で深刻な新型コロナの感染拡大 日本人MFも所属、大邱FCの状況は?

大邱FC所属の西翼【写真:Getty Images】
大邱FC所属の西翼【写真:Getty Images】

国内感染者が4000人超え 西翼が所属する大邱FCは「宿舎から外出禁止及び外部者の出入りを禁止」

 韓国での新型コロナウイルス感染者が4000人を超え、そのなかでも9割以上が大邱市とその周辺地域で確認されている。日本の外務省も1日、韓国の大邱広域市と慶尚北道・清道郡について、新たな感染者が確認されていることなどから、渡航中止を勧告したばかりだ。市内は街中を出歩く人たちが少なく、学校の始業式も延期になっているという。

 韓国サッカー界においては、大邱市をホームタウンとする大邱FCがかなり深刻な状態にある。

 韓国プロサッカー連盟は2020年シーズンのKリーグ開幕を暫定的に延期することを発表。大邱FCは2月29日に予定されていたホームでの開幕戦は開催できず、選手たちは通常通りに練習を続けていると聞く。

 ただ、感染者が多い大邱だけに、慎重にならざるを得ないという。

 大邱FCには日本人MF西翼が在籍している。昨年、AFCチャンピオンズリーグに出場した際、ホームで彼を取材したことがある。

 状況を知るため、西の公式ツイッターから連絡を試みたのだが、「現在こんな状況なので、一度クラブを通して頂けないとお受けできないです。すみません」と返事が来た。

 そこで大邱FC広報のチョ・ウンビ氏にメールで連絡を取ると、「大邱は宿舎から外出禁止及び外部者の出入りを禁止しています。クラブ職員も選手と接触しておらず、インタビューは制限された状況です。ご理解ください」と回答がきた。

 韓国のスポーツ紙「スポーツ朝鮮」も、「選手たちは開幕を迎えるためにトレーニングに励んでいる。ただ、外部への出入りを完全に統制している。外出した際に感染すれば、より大きな事態になる可能性があるからだ。また、外部の人はクラブハウスに入れない。選手たちが注文した商品が宅配で届いた場合も、すべてクラブハウスの外で受け取っている」と非日常の状態であると伝えている。

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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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