もしJリーグ日程の半分が吹っ飛んだら… 新型コロナの緊急事態、いかにして成立させるか

仮にシーズン移行を検討する事態になるなら、しっかり議論を尽くすべき

 しかし、もしシーズンの半分が吹っ飛んでしまう緊急事態となれば、今季を諦めてしまうか、“show must go on”(何があっても続けなければいけない)の精神で意地でも成立させるかという選択になる。成立させたければ、吹っ飛んだ日程をほぼそのまま2021年の3~6月へ持っていくのがスムーズだ。つまりシーズン移行である。

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 まさにどさくさ紛れだが、尻に火がつけば、これまで不可能だったことも案外可能になるかもしれない。もちろん、そこまでの緊急事態にならないことを願うけれども、いざという時のことは考えておくべきだろう。

 政府は公立学校の休校要請を突然行った。メリットもあるが、デメリットも大きそうだ。学校は閉めるが保育所や学童は開けるそうで、感染を防ぐという意味でもなんだか支離滅裂な感じである。仮にJリーグがシーズン移行を検討するなら、ちゃんと根回しして、しっかり議論を尽くしてから、やるかやらないかを決めなければならない。シーズン移行が、思いつきで拙速に行うような案件でないのは、過去の議論からよく分かっているはずである。

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(西部謙司 / Kenji Nishibe)



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西部謙司

にしべ・けんじ/1962年生まれ、東京都出身。サッカー専門誌の編集記者を経て、2002年からフリーランスとして活動。1995年から98年までパリに在住し、欧州サッカーを中心に取材した。戦術分析に定評があり、『サッカー日本代表戦術アナライズ』(カンゼン)、『戦術リストランテ』(ソル・メディア)など著書多数。またJリーグでは長年ジェフユナイテッド千葉を追っており、ウェブマガジン『犬の生活SUPER』(https://www.targma.jp/nishibemag/)を配信している。

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