“壊滅的”なマジョルカと不遇の久保建英 現地記者が持論「彼に対してもっと我慢強く…」

ホセ・アグスティン・ゴメス記者【写真:高橋智行】
ホセ・アグスティン・ゴメス記者【写真:高橋智行】

ゴメス記者が采配に言及 「成長するために出場時間をより与える必要がある」

 また、久保の今後についてゴメス記者は「私は彼がバルサのカンテラでプレーしていた時のことを知らないが、カンテラ時代、ベストプレーヤーの1人だったと聞いている。そして今、彼はとても若く、非常に競争力の高いリーグにいるので、彼に対してもっと我慢強くならなければいけないし、特に成長するために出場時間をより与える必要がある。彼は素晴らしい才能を備えているよ」との見解を述べた。

 モレノ監督は久保をリーグ戦9試合ぶりにスタメンから外した第20節バレンシア戦で4-1という大きな成果を上げた。しかしその後、リーグ戦3連敗と結果が出ていないだけでなく、チームは1ゴールも決めていない。マジョルカがリーグ戦3試合連続で得点を奪えていないのは今季初。そのため早急に監督が、攻撃面で新たな決断を下すことに期待したい。チームになんらかの変革が必要なのは間違いないのだから――。

 マジョルカは次節、連敗阻止を目指してホームにアラベスを迎える。アウェーで行われた第7節では0-2で敗れていた。勝ち点9差で14位と順位が上の相手との対戦になるが、残留を成し遂げるためにも勝利が絶対に必要な一戦となる。

高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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