手倉森JAPANが決勝T進出 リオ五輪へ「一緒にしびれてください」と共闘呼び掛ける

負ければ断たれるリオへの道

 U-23日本代表は19日、リオデジャネイロ五輪最終予選を兼ねたAFC・U-23選手権でサウジアラビアとカタールで対戦し、2-1で勝利を収めた。グループリーグ3連勝を飾った日本は1位で決勝トーナメントへと進出。チームを率いる手倉森誠監督はチームの総合力の高さに自信を見せ、一発勝負の戦いに意気込みを見せた。

 試合後、指揮官は「トーナメントを意識して、負ければ終わりなんだということを考えながら今日はシミュレーションをした。勝ち切れて、いいトレーニングになった」と、激戦となった試合を振り返った。
 
 2点リードの後半にはDF植田 直通(鹿島)がゴール前でクリアをした際、サウジの選手からレイトチャージを受けたはずが、反対にPKを取られるシーンがあった。中東の笛の洗礼を受けた日本だが、リオ五輪本大会出場へ向け、最後まで1点を守りきって接戦をものにした。

 そして、日本はグループリーグ3試合で登録23人のうち、GK牲川歩見(鳥栖)を除く22選手を起用。この日も初出場のチーム最年少、19歳のMF井手口陽介(G大阪)が得点を決めるなど、チームの総合力の高さを見せつけた。

 指揮官は「今、チームは全員で進んでいて、23人全員が出て誰が出ても勝てるようになっている」と、語った。

 準々決勝はグループAを2位で突破したイランと対戦する。ここからは負ければリオへの夢が断たれる一発勝負。手倉森監督 は「しびれる試合になると思うので、国民の皆さんの後押しを感じながら戦いたい。一緒にしびれてください」とサポーターの声援を背に受けて戦うことを誓った。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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