ファンハール監督が追求するサッカーに果たして香川の居場所はあるのか 鍵を握る「ユーティリティー性」と「サッカーIQ」

 8月5日、フロリダ州で行われた決勝戦、マンチェスター・ユナイテッド対リバプールという、いきなりプレミアリーグの宿敵同士が顔を合わせた。大英帝国におけるナショナルダービーがマイアミで行われたのだ。
 試合は3-1でマンチェスター・Uが勝利を収めた。開幕前の興行的趣が強いとはいえ、昨季縁のなかったタイトルを早くも獲得することに成功した。あっさりと1冠目を手中に収めたルイス・ファンハール監督は、満足そうな笑みを浮かべてこう言った。
「アメリカのファンにとっても、地元のファンにとっても、リバプール相手に勝利を挙げることができて良かった。相手はわれわれのサポーターの好きなクラブではない。プレシーズンの試合とはいえ、負けるより勝った方がいいのは間違いない。でも、一番大事なのはリーグ開幕戦のスウォンジー戦。絶対に勝たなければいけない」
 マンチェスター・Uは、1次リーグでローマ、レアル・マドリードを撃破し、インテルとは引き分けたがPK戦で勝ち切った。コンディション調整重視のプレシーズン中とはいえ、昨シーズンの失速がまるでうそかのような最高のスタートダッシュを切ることに成功した。

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