宮市亮、交錯して骨折の相手選手に“回復祈願”メッセージ 「なんて律儀」とファン称賛
ザンクト・パウリ対シュツットガルトの一戦で交錯した相手DFケンプが負傷交代
元日本代表FW宮市亮の所属するドイツ2部ザンクト・パウリは現地時間1日、ホームの第20節シュツットガルト戦に1-1で引き分けた。この試合で宮市と接触した相手選手が負傷。試合後、宮市はクラブの公式ツイッターで、謝罪と回復を願うビデオメッセージを送っている。
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宮市は中京大中京高在学中の2010年12月にイングランドの名門アーセナルと契約。その後は期限付き移籍でオランダのフェイエノールトでプレーするなど順風満帆なキャリアを歩むと思われていたが、レンタルを繰り返すなかで、両膝の前十字靭帯を断裂するなど大怪我に苦しんできた。それでも、負傷を乗り越えて復帰。今季はここまでリーグ戦全20試合に出場中と“完全復活”を遂げた。
シュツットガルト戦の宮市は右ウイングとしてプレーし、後半11分の先制弾をアシスト。勝利にこそつながらなかったが、フル出場して勝ち点1の獲得に貢献した。シュツットガルトの日本代表MF遠藤航も、中盤センターの一角として先発フル出場している。
ただ、この試合では宮市にとって不本意な出来事もあった。前半開始早々にシュツットガルトDFマーク・オリバー・ケンプと交錯。負傷交代となったケンプはその後、顎の骨折で6~8週間の戦線離脱となることが発表されている。
これを受け、ザンクト・パウリの公式ツイッターは「リョウから回復を願うメッセージ」と綴り、1本の動画を公開。映像内では宮市が「マーク、ファウルは申し訳なく思っています。意図的にやったことではありません。早く復帰できることを願っています」とドイツ語でメッセージを送っている。
この投稿に対しては「素晴らしい! フェアなチームだ」「なんて律儀なんだ」「尊敬に値する」と、シュツットガルトのファンから多くの好意的な反応が寄せられていた。また、シュツットガルトの公式ツイッターも反応し、「回復祈願のメッセージをありがとう」と返信している。
これまでのキャリアで負傷に悩まされながら、今季は復活のシーズンを送っている宮市。負傷の苦しさを誰よりも知るからこそ、ストレートなメッセージが相手ファンにも響いたのかもしれない。