レアルMF、異例の“一発退場&MVP”を英紙酷評 「醜いタックル」「最も皮肉」
レアルMFバルベルデ、延長戦終盤に決定機阻止のタックル チームはPK戦で勝利
レアル・マドリードは現地時間12日、スーペルコパ・デ・エスパーニャ決勝アトレティコ・マドリード戦に臨み、PK戦を4-1で制して優勝を果たした。レアルのウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデは退場処分を受けながらMVPを獲得し、物議を醸している。
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サウジアラビアで開催されたスーペルコパで、レアルは準決勝でバレンシアを破り決勝進出。同じくバルセロナを破ったアトレティコとの“マドリード・ダービー”が実現した。試合は0-0のまま延長戦に突入し、迎えた延長後半10分に問題のシーンが発生する。
自陣でルーズボールを拾ったアトレチコがカウンターを発動。ディフェンスラインの裏に抜けたスペイン代表FWアルバロ・モラタが独走ドリブルからゴールを狙ったが、追走したバルベルデが背後から足首をすくう危険なタックルでストップした。決定機阻止の“プロフェッショナルファウル”には当然ながらレッドカードが提示され、バルベルデは退場となっている。
このファウルで与えられたFKからも得点は生まれず、試合はPK戦に突入。スペイン代表MFサウール・ニゲスとガーナ代表MFトーマス・パーテイの2人が失敗したアトレティコに対して、レアルは全員が成功し、4-1でスーペルコパのタイトルを手にしている。
この試合でMVPに選出されたのが、退場処分を受けたバルベルデだった。この人選は物議を醸しており、英紙「テレグラフ」は「フェデリコ・バルベルデがカミカゼタックルでMVPを受賞」と揶揄する見出しを打って「魅力に欠ける試合の行方を左右したのは、バルベルデによる醜いタックルだった」と酷評。英紙「ザ・サン」も「近年で最も皮肉なタックルの一つ」と報じている。
一方、米スポーツ専門局「ESPN」はアトレティコのディエゴ・シメオネ監督が「あのタックは最も重要な瞬間だった」として、退場する際のバルベルデに「君の立場なら誰でもああする」という言葉を掛けたことを紹介。バルベルデは試合後にモラタに謝罪したとのことだが、敵将は“当然の行為”として受け止めているようだ。
今季はレアルでレギュラーをつかみ、一気に評価を上げるシーズンとなっているバルベルデ。目覚ましい成長を遂げているなか、今回は思わぬ形で注目を浴びることとなった。