後半ATの劇的弾で決めた東京勢17年ぶりの決勝進出! 國學院久我山が青森山田に逆転勝利

同校史上初の快挙 東福岡との決勝へ

 東京勢が17年ぶりの決勝の舞台を勝ち取った。第94回全国高校サッカー選手権は9日、埼玉スタジアムで青森山田高校(青森)と國學院久我山高校(東京A)の準決勝が行われた。同点のままPK戦突入が濃厚かに思われた試合は終了間際、國學院久我山が劇的な勝ち越しゴールを決めて2-1の勝利を収めた。

 試合は前半17分、青森山田の最大の武器とも呼べるDF原山海里(3年)のロングスローが口火を切った。約40メートルのロングスローを放り込むと、ボックス内でDF常田克人(3年)が頭でコースを変えると、FW鳴海彰人(2年)がヘディングでゴール左隅に流し込み、青森山田が先制に成功した。

 しかし同25分、久我山がスコアをタイに戻す。左サイドを突破したMF名倉巧(2年)が鋭い左足のクロスを入れると、DF野村京平(3年)がヘディングで叩き込み同点弾を決めた。試合はその後、両チームにバー直撃のシュートが生まれるなど、一進一退の白熱した攻防が続き、前半を折り返した。

 後半は膠着した時間が続いたが後半41分、久我山のFW渋谷雅也(3年)がGKとの1対1の場面を迎え、ドリブルでかわし切るも、左足のシュートは無人となったゴールの枠を捉えることができなかった。

 そしてこのままPK戦に突入かと思われた後半アディショナルタイム、劇的なドラマが生まれる。CKのこぼれ球をDF山本研(3年)が左足でミドルシュートを放つと、DF戸田佳佑(2年)がコースを逸らし、そのままネットに吸い込まれ、これが値千金の決勝ゴールとなった。

 國學院久我山は同校史上初となる選手権決勝に進出。東京勢としては17年ぶりの決勝へ進出した。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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