勉強もトップクラスの「ラッキーボーイ」 青森山田MF高橋が富山一戦で大会4点目の大爆発

湘南内定の神谷らタレント軍団で、文武両道貫く高橋

 富山第一戦では後半31分、自ら左サイドのMF神谷優太にロングパスで展開。神谷がヒールパスでDF北条俊幸へとつなぐと、正確なクロスが猛烈な勢いでゴール前に走りこんだ高橋の元へ。高い打点のヘディングで豪快に押し込み、貴重な決勝点となった。得点への意識を高めた自己改革が結果につながった。選手権では帝京三高の村上光樹の大会5得点に続く、4ゴールで得点ランキング2位となった。黒田監督もは高橋の決定力を高く評価し、「ラッキーボーイ的な存在になっている」と語る。

 湘南への内定が決定している10番の神谷や仙台内定のDF常田克人らに注目が集まる中、全国区の舞台で一気に注目を浴びる存在になった高橋。勉強面でもクラスでトップを争う成績の持ち主で、文武両道を極めている。青森山田は柴崎岳(鹿島)らを擁して準優勝した09年の第88回大会以来の準決勝進出を果たした。今大会のラッキーボーイのさらなる覚醒が、青森山田にとって悲願の初優勝の鍵となるかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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