久保建英は「特別な選手」 スペイン記者称賛も…“物足りない点”を指摘「最後の局面で…」

好きなのは右サイド【写真:Getty Images】
好きなのは右サイド【写真:Getty Images】

左サイドハーフ起用に久保が率直な思いを吐露 「右のほうが正直好き」

 敗戦が濃厚となるなか、試合終盤にレバンテに退場者と怪我人が続出するアクシデントが発生。これによりマジョルカが圧倒的優勢となり、相手ゴールを包囲した。

 攻撃を牽引する役目を担った久保が、後半アディショナルタイムに決定的なボレーシュートを放った際、レバンテにハンドがあったように見えたがPKの笛は吹かれず、またもや守護神フェルナンデスに防がれた。さらに久保はFWアブドン・プラッツに素晴らしいスルーパスを通すも、そのシュートはクロスバーを直撃した。

 終盤レバンテを追い詰めながらも同点にできなかったマジョルカは1-2で敗れ、4勝2分8敗と勝ち点14から上積みできず、降格圏内一歩手前となる17位に順位を落としている。

 試合後、ミックスゾーンでインタビューを受けた久保は、いつもとは異なる左サイドでプレーしたことについて「右のほうが正直好き」と率直に答えながらも、「試合に出場できればどこでもいい」とも語っていた。

 1本目のシュートについては「シュートまでは結構良かったが、思い通りにインパクトできずに正面に飛んだ」と語り、試合終盤の2本目のシュートに関しては「結構いいミートができたが、相手に触られてしまった」と残念そうに振り返った。

 マジョルカは今季のアウェーゲーム全敗となる6敗目を喫したが、レバンテ戦での久保のパフォーマンスについて、スペインメディアの評価は比較的高いものとなった。

 スペイン紙「マルカ」はDFマルティン・ヴァリエント、DFアントニオ・ホセ・ライージョ、ダニ・ロドリゲスの3選手と並び、久保にチームトップの2点(最高3点)をつけ、1-1の同点ゴールの起点になったことや試合終盤に惜しいシュートを打ったことを伝えていた。

 同様にスペイン紙「AS」も、サストレ、イドリス・ババ、ダニ・ロドリゲスの3選手と並び、チームトップの2点(最高3点)をつけている。

高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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