首位奪取を逃したアーセナル ベンゲル監督は皮肉交じりに主審批判を展開
「次の試合は我々に同じ判断を」
アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は勝てばリーグ首位に立つことができた26日の敵地サウサンプトン戦で0-4大敗を喫した。その直後、主審批判に打って出た。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
首位レスターがリバプールに敗れて迎えた一戦。ガナーズは、千載一遇のチャンスで脆弱(ぜいじゃく)性を露呈した。前半19分、相手DFマルティナにミドルシュートを許すと、補強候補にリストアップしているボランチに中盤をじゅうりんされた。サウサンプトンのケニア代表MFビクター・ワニヤマが強烈なフィジカルを生かし、中盤を制圧。チーム最多のタックル6度、インターセプトも10回成功させる皮肉な結末となった。11月21日のウェストブロムウィッチ戦など格下相手の取りこぼしの目立つアーセナルにとってはまたしても痛恨の黒星となった。
オリビエ・ジルー、セオ・ウォルコットが決定機を逃す間にリードを広げられ、衝撃的な完敗を喫した。試合後、指揮官は悔しさを表情に浮かべた。
「サウサンプトンはフィジカルを前面に押し出してきた。我々はあまりに多くの場面で一対一で敗れた。それが敗因だが、別の見方をすれば相手が良かったということだ」
サウサンプトンのアプローチに屈したことを明らかにした指揮官だが、大敗の理由で主審を責めた。「二つ目の観点でいえば、我々は最初の3点は主審の判断による不運なゴールだった。最初のゴールはオフサイド。2点目はファウル。3点目はゴールキックだった。チームの出来が悪く、3失点を喫してしまえば、より困難になる」。フランス人指揮官は試合に敗れた場合、主審に矛先を向けるケースが散見する。今回も不運な判定と悔しがった。
「いずれにしてもサウサンプトンはいい仕事をした。次の試合では我々にも同じような判断が下ることを願う」と指揮官は、公式戦6試合ぶりの黒星に最後は皮肉を効かせていた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images