窮地のファン・ハール監督 愛弟子デパイが衝撃の珍プレーでマンUが先制点献上

ストーク戦に先発のデパイ 自らのミスで失点し、前半のみで退く

 解任危機に直面しているマンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督が、愛弟子の衝撃の珍プレーでさらなる窮地に陥った。

 公式戦6試合白星なしで臨んだ、26日の敵地ストーク・シティ戦の前半19分に事件は起きた。エースナンバー「7」を背負うオランダ代表FWメンフィス・デパイは自陣左サイド深い地点で、浮き球のボールをGKデ・ヘアに戻そうとダイビングヘッドでバックパス。しかし、パスの勢いはあまりに弱く、目の前に力なくボテボテと転がった。背後から詰め寄ったDFジョンソンが悠々カットすると、中央に折り返す。これをFWボージャン・クルキッチが右足で冷静に決めて、ストークが先制する。

 ジョージ・ベスト、デイビッド・ベッカム、クリスティアーノ・ロナウドらスーパースターが身にまとった栄光の「背番号7」の後継者の、衝撃的な珍プレーで赤い悪魔は失点を許した。デパイは昨季オランダの強豪PSVでリーグ得点王に輝き、パリ・サンジェルマンなどとの争奪戦の末、オランダ代表監督時代の恩師であるファン・ハール監督の待つユナイテッドに2500万ポンドの移籍金(約46億円)で加入した。

 今季は不振が続いていたが、成績不振で進退のかかったこのストークス戦に、ファン・ハール監督は主将のイングランド代表FWウェイン・ルーニーではなく、デパイを抜擢した。

 

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