“アジア王者”ラモスジャパン、決戦の舞台へ ビーチサッカーW杯で「ブラジルを倒したい」

チーム一丸、歴史を作りにいく【写真:Noriko NAGANO】
チーム一丸、歴史を作りにいく【写真:Noriko NAGANO】

歴史を作るのは難しいことだけど、作ったら誰にも消せない

――最終的には、ブラジルを倒してW杯優勝ですよね。

「それです! 私は怖くもなんともない。選手たちに『信じてやってみよう。蓋開けたらどういう結果になるか分からない。監督が責任を取ればいい』って言ってる。1人でも自分たちは勝てないって思ったらだめですよ。

 アジアでの戦いでは、2~3人が倒れても柱は倒れずに取り戻せる。でも、ワールドカップはわけが違う。どこのチームでも突破する可能性がある。楽な試合は一つもないんです。逆に、私たちもそんなに簡単にはやられない。

 選手たちに『ワールドカップに出て満足』という気持ちにさせないようにやってるんです。『ビーチサッカーの歴史を作ろう』って。歴史を作るのは難しいことだけど、作ったら誰にも消せない。あと、後輩たちや協会への恩返ししてって。そういう気持ちにならない人は、何をやっても上手くいかない。

 逆に、私が求めてることは、もっと人間としても選手としても成長できる。だから、厳しく言うんです。弟たちだと思っているから。成長してほしいから言葉が汚くなるし、厳しくなる。嫌いだからじゃない。敵は俺じゃないよ。3回優勝する監督はなかなかいないよ」

――ラモスさん、イラン戦に勝った後、真っ先に奥さんのところに行かれましたね。

「『絶対に日本が勝つ』ってずっと言い続けたの。そしたら妻がイラン戦の日に来てくれて、それは嬉しかったです。もしかしたら、その日、帰るかもしれないのに、すごい根性だなと思った。それで、まず妻のところに行こうと思った。妻が助けてくれなかったら今はない。命の恩人だから。でも選手たちのお蔭だよ」

[試合情報]
FIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019
日本vsパラグアイ 11月21日21時(日本時間22日9時キックオフ)

(Noriko NAGANO)



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