仙台戦で先制点演出のINAC川澄が皇后杯制覇を誓う 「みんなが大好きな澤さん。笑顔で送り出す」

小学生時代から憧れていた澤に優勝を捧げる

 27日の決勝は、日本女子サッカーを支えてきた澤にとって本当のラストゲームになる。澤自身も「決勝ではゴールを決めたい」と意気込んでいる。2011年に澤がINACに加入して以来、リーグ3連覇など黄金期を築いた。その前からINACに所属していた川澄にとっても、女子ワールドカップ・ドイツ大会でのブレークにつながる大きな転機になった。そうした意味でも、小学生時代から憧れだった澤を優勝で送り出したい気持ちは人一倍強く持っている。

「澤さんが強い思いを持ってやっていることは、見ている方にも分かります。もちろん決勝では点を取って欲しいです。変にボールを集めすぎなくても、澤さんなら『ここぞ』というタイミングで入ってきてくれると思いますし、90分の中で絶対にそういう瞬間があると思います。残り1試合というのは、まだ実感がないです」と語った川澄は、今まで苦しい時に見つめてきた澤の背中を「大きすぎて追いつけないもの」と話す。

 それでも「どんな時でも仲間を大切にしてきてくれた」と、澤への感謝の気持ちが強い。27日、決勝の舞台で澤を皇后杯制覇という有終の美で送り出すために、川澄は全力プレーでのサポートを誓った。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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