「有終の美を飾りたい」 今季限りで現役引退の澤INACが仙台に2-0勝利 皇后杯決勝へ

FIFA最優秀選手 11年W杯優勝など黄金時代を牽引

 ラストダンスは終わらない。23日、皇后杯準決勝のINAC神戸レオネッサ対ベガルタ仙台レディースの試合が行われ、今季限りで現役を引退するMF澤穂希の所属するINACが2-0で勝利。27日に行われる決勝戦へと駒を進めた。

 澤はボランチでスタメン出場。チームの中心に君臨した。仙台は東アジアカップでなでしこジャパンの主将を務めたボランチのMF川村優理がチームの中心となり、新旧のなでしこジャパン主将対決になった。

 前半は互いに集中力の高い守備が際立ち、なかなかゴール前まで入れない時間が続いた。その中で、INACのビッグチャンスは前半25分、澤を起点としたカウンターで迎えた。FW大野忍、FW高瀬愛実が一気に抜け出したが、仙台守備陣がギリギリのところでブロックした。一方の仙台も前半36分、セカンドボールを拾ったMF川村が豪快なミドルシュート。INACのGK海堀あゆみが辛うじて手に当てたボールはゴールポストに当たって跳ね返った。

 試合が動いたのは前半39分。INACの右コーナーキックをFW高瀬が競り勝つと、FW大野がヘディングでコースを変えてゴールへ。INACが先制点をマークして1-0のリードでハーフタイムを迎えた。

 

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