伝統の堅守を支えた名DFもミランの強化方針を批判 「もはやビッグクラブと競合する力はない」

レアルなどに対抗する経済力はないと指摘するネスタ氏

 OBによるミラン首脳部への批判は終わりを見せない。来年からアメリカ2部リーグにあたる北米サッカーリーグに新加盟するマイアミFC監督で、ミランOBの元イタリア代表DFアレッサンドロ・ネスタ氏が、現在の選手獲得方針とスカウト網について苦言を呈している。イタリアの衛星放送局「スカイ・スポーツ」のインタビューに応じたもの。

 ミランは今夏の移籍市場で1億ユーロ(約135億円)の投資を行って選手を獲得したが、その金額は他国のビッグクラブ、例えば2年間で約460億円の補強費を投じているマンチェスター・ユナイテッドなどと比べると少ないものだ。そうした状況にありながら、同じようにビッグネームの名前がメディアを通じて獲得候補として報じられる状況に、ネスタ氏は苦言を呈している。

「ミランは、もはやレアル・マドリードやバルセロナ、マンチェスター・シティといったビッグクラブと競合する力はない。そこまでの経済力を持っていないからだ」

 かつてのミランは名門の名を欲しいままにし、当時のブラジル代表MFリバウドやウクライナ代表FWアンドリー・シェフチェンコなど、世界トップクラスの選手をビッグクラブと競合しながらも獲得してきた。しかし、現在はそうした状況にはない。

 

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