世界衝撃の25m超“サンダーボルト弾” 復活の悪童に称賛の嵐「並外れたハーフボレーだ!」
今季カリアリに復帰したナインゴラン、SPAL戦で豪快な今季初ゴール
今季からセリエAのカリアリに所属する元ベルギー代表MFラジャ・ナインゴランは20日、リーグ第8節のSPAL戦に先発出場し、前半9分に豪快なミドルシュートを叩き込み2-0の勝利に貢献した。自らの代名詞の一つと言える強烈な一撃が決まったことを受け、海外メディアでは「サンダーボルト」「並外れたハーフボレー」など感嘆の声が上がっている。
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競り合いの強さやキック精度に定評のあるナインゴランは、これまでイタリアのクラブを渡り歩き、特に2014年から18年まで在籍したローマで印象的な活躍を見せた。ベルギー代表としても16年の欧州選手権(EURO)に出場するなど、世界屈指の万能型MFとしてその名を轟かせたが、ピッチ外のトラブルでも世間をたびたび騒がせることに。昨夏に加入したインテルでも、素行の問題から今季就任したアントニオ・コンテ監督の構想外となり、古巣のカリアリに期限付き移籍で復帰した。
もっとも昨季15位のカリアリにとっては、実績を備えた頼もしい戦力の加入となった。ナインゴランはSPAL戦で今季リーグ戦5試合目の出場を果たすと、前半9分にその右足が唸りを上げる。敵陣左サイドからのFKは一度相手にヘディングではね返されるも、これをゴールまで25メートル以上ある位置で待ち構えたナインゴランが胸トラップ。そしてピッチにワンバウンドさせた後の上がり際で右足を振り抜くと、強烈なシュートがわずかにアウト回転しながら浮き上がるような軌道を描いてゴール左上隅に突き刺さった。
この衝撃的なハーフボレーによる弾丸ミドルは、瞬く間に世界に拡散。米スポーツ専門局「ESPN」公式ツイッターが「ナインゴラン・サンダーボルト」と綴れば、母国ベルギーメディア「Het Laatste Nieuws」は「ナインゴランはすでに年間ベストゴールを獲得している?」との見出しで伝えた。さらに衛星放送「ビーイン・スポーツ」オーストラリア版が「ラジャ・ナインゴランの信じられないほどの長距離ボレー」、フランス紙「Le Dauphiné libéré」も「全速力で飛ぶ並外れたハーフボレーだ!」と記すなど、その距離とスピードに対する感嘆の声が各国で上がっている。
ナインゴランの復帰後初ゴールで波に乗ったカリアリは、2-0でSPALを破りセリエAで3試合ぶりの勝利。これで6戦負けなし(4勝2分)となり、5位に浮上した。近年は悪童ぶりが目立っていた31歳のナインゴランだが、5年半ぶりに復帰したカリアリで輝きを取り戻している。