「今は楽しくて仕方ない」 堂安律、PSVでの日々に充実感「『舐められてたまるか』という一心」
今夏にフローニンゲンからPSVに移籍 リーグ屈指の強豪でレギュラー争いを繰り広げる
日本代表は8日、さいたま市内でカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選モンゴル戦(10日/埼玉)とタジキスタン戦(15日/ドゥシャンベ)に向けた練習を行った。今夏、オランダ1部の強豪PSVに移籍したMF堂安律は「今は楽しくて仕方ない」と語り、所属クラブでの充実した日々をうかがわせている。
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今夏、リーグ開幕後にオランダ1部フローニンゲンからPSVに完全移籍を果たした堂安は、第4節の古巣フローニンゲン戦(3-1)で初先発を飾ると、第8節PECズウォレ戦(4-0)で移籍後初得点。直近の第9節VVVフェンロ戦(4-1)でも先発出場するなど、チーム内での存在感を高めてきた。
移籍後の大事な時期の代表離脱はリスクも考えられるが、「スタメンの選手はほとんど代表に行っているので、『帰ったらポジションが…』とかはまったく気にしていません」と明言。「もし外されるのであれば、今までの自分のプレーが悪かったから」と話し、チームでの立場を憂うのではなく、日本代表の一員としての貢献に集中している。
ただ、激しいレギュラー争いの中に身を置き、ハイレベルなチームメートと切磋琢磨する環境は、堂安にとって大きな刺激となっているようだ。「個の能力が高い選手たちが多い」と語り、「1対1なら必ず仕掛ける選手が多いですし、横パスと縦パスの選択肢があれば必ず縦パスを選ぶ選手たちばかり」と具体例に言及。その表情には充実感が滲む。
「練習からすごくレベルが高いので、年下の選手が多いなかで、『コイツらに舐められてたまるか』という一心で練習して、毎試合やっています。もちろん、試合になればチームとして戦っていますけど、チーム内での競争がたくさんある。今は楽しくて仕方ないですね」
今回のW杯予選2試合では、エースFW大迫勇也(ブレーメン)が欠場。「彼がいるのといないのでは、すごく違うと思います」と影響を認めながらも、攻撃陣の一員として「自分たちがやらなくちゃいけないという気持ちもある」と胸の内を明かす。クラブでの充実した流れとともに臨む堂安は、大迫の不在を感じさせないパフォーマンスを2列目から見せることができるのか。注目すべきポイントになるだろう。
(片村光博 / Mitsuhiro Katamura)