ペップの去就のカギ握る“意外な存在” 過去にも米国での1年間の休養を助言
18歳のころから交際を続ける夫人
バイエルン・ミュンヘンのジョゼップ・グアルディオラ監督は、今季限りでクラブとの契約満了を迎え、来季のプレミアリーグ行きがうわさされてきた。だが、移籍のために思わぬ障害が自身の前に立ちはだかっているようだ。英地元紙「デイリー・ミラー」によると、指揮官の私生活を支えるクリスティーナ・セラ夫人がミュンヘンでの生活を満喫しており、グアルディオラのドイツ残留へプレッシャーを掛けているという。
一部報道では、“ペップ”ことグアルディオラ監督が、すでにマンチェスター・シティの新監督就任で合意しているとされていた。さらに、成績不振でルイス・ファン・ハール監督への批判が噴出しているライバルのマンチェスター・ユナイテッドもペップ招聘(しょうへい)に動くと言われている。バイエルンの名誉会長であるフランツ・ベッケンバウアー氏は、ペップのお気に入りはマンUなのではないかと明かしていた。それだけに今後、同じ街の両雄による激しい争奪戦が予想されている。
バイエルンは、指揮官の去就について年内決着を予定していたが、それもさらにずれ込み、年明け1月6日からドバイで行われるトレーニングキャンプ中に話し合いが行われると予測されている。
そして、その決定についてカギとなりそうなのは、グアルディオラ監督が18歳のころから交際を続ける(14年に正式に結婚)セラ夫人のようだ。夫人はペップの仕事について大きな影響力持っているようで2012年にバルセロナの監督を退任し、その後1年間アメリカで休養をとった時もセラ夫人の強い説得によるものだったという。今回はミュンヘンでの生活に幸せを感じており、ペップにドイツにとどまる選択を勧めているようだ。
バルセロナ、バイエルンで数々の栄光を収めてきた現代サッカー界屈指の名将も、家庭では妻に頭が上がらず、尻に敷かれているということなのだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images