香川真司は「サラゴサの広報戦略にも影響」 クラブに生まれた“変化”に現地メディア注目
サラゴサは在スペイン大使に香川のサイン入りユニフォームをプレゼント
スペイン2部レアル・サラゴサの日本代表MF香川真司は、今季ここまで7試合2得点を記録し、3位につけるチームを主力として牽引している。そんななか、クラブは香川の影響力もあって、広報戦略や公的機関との関係に変化が生まれているという。スペインの地元メディア「エル・デスマルケ」が報じた。
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香川は今夏、ドルトムントからサラゴサに加入。念願のスペイン初挑戦となったなか、開幕戦から7試合連続で先発出場し、トップ下として輝きを放ってきたが、現地時間3日の第9節マラガ戦(2-2)は風邪の影響で加入後初の欠場となっている。なお、3日に発表されたカタール・ワールドカップ(W杯)2次予選モンゴル戦、タジキスタン戦に向けての日本代表には選出されなかった。
すでにサラゴサで不可欠な存在となっている香川だが、その影響力はピッチ外にも及んでいる。「エル・デスマルケ」は「サラゴサと日本大使館が香川のおかげでつながりを強める」との見出しで、香川の加入によって広がったサラゴサの活動について伝えている。
「シンジ・カガワは日本からの注目を集め続けている。直近の代表メンバーには選ばれなかったが、日本で最も有名なスター選手の1人であることに変わりはない。在スペイン日本大使館もその動向を追っている。だからこそ、サラゴサは彼らとのつながりを強めることを決断し、在スペイン大使に香川のサイン入りユニフォームをプレゼントした」
記事では実際にクラブスタッフが在スペイン大使の水上正史氏にユニフォームを手渡す様子もレポート。1人の選手としての影響力の範疇を越え、香川の存在が公的機関との関係性を深めるきっかけとなったことが分かる。そして「香川との契約は大きな出来事であり、サラゴサの広報戦略にも影響した」と綴り、SNS等での日本語を使った情報発信に与えた“変化”も紹介した。
「日本のマーケットは興味深く、日本人は選手を追うだけでなく、『レアル・サラゴサ』としてのブランド向上も可能だということが分かった。クラブは香川が風邪を引き、練習を欠席しているという情報を、日本語で発信している」
その影響力の強さは、獲得したサラゴサにとっても予想を超えるものだったようだ。ピッチ上の活躍にプラスαのような形で生まれたチャンスを活かすための、クラブの取り組みには今後も注目したい。