ベンゼマの仏代表追放を支持するベンゲル監督 「今はプレーすべきでない」

フランス連盟が下した判断を尊重

 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、同僚MFへの恐喝容疑の問題で事件が解決するまでフランス代表からの追放されることになったレアル・マドリードのFWカリム・ベンゼマについて、「今はプレーすべきではないだろう」とフランスサッカー連盟(FFF)の判断を尊重すると明かした。また、ベンゼマについては今夏に獲得を熱望していたと伝えられていたが、それも否定した。英地元紙「デイリー・ミラー」が報じている。

 ベンゼマはリヨンのフランス代表MFマテュー・ヴァルブエナのセックス・テープを巡る恐喝事件に関与したとして、逮捕・起訴されていた。本人は関与自体は認めているが、「善意による仲介」だったと主張していた。しかし、その後フランスのマニュエル・ヴァルス首相から代表追放を突きつけられ、国中から大バッシングを受けたストライカーは、FFFから事件が解決するまでは代表に招集しないと通告された。

 アーセナルのベンゲル監督もFFFの決定を支持しているようだ。

「これは法的な事例だ。まだ正式な判断は下されておらず、待つ必要がある。まだ調査中で、彼の無実は証明されていない。現時点で、彼は(フランス代表で)プレーすべきではないだろう」

 開幕前には前線の新戦力候補として、ベンゼマの名前が何度も取り沙汰されていた。夏にはGKペトル・チェフ以外の補強はなかったアーセナルだが、次々と主力選手が故障に倒れたことから来年1月には選手の獲得に動くと見られている。それでも9日のUEFAチャンピオンズリーグ最終節オリンピアコス戦でハットトリックを決め、ベンゲル監督も「偉大なストライカーと絶賛する」オリビエ・ジルーの活躍も光ることから、ベンゼマ獲得はないと断言した。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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