苦境のミラン、監督“解任論”噴出も… レジェンドは擁護「全員が当事者意識を持つべき」
開幕2勝4敗と不調 ジャンパオロ監督の処遇について強化部のマルディーニ氏が言及
イタリアの名門ACミランは、先週末の第6節フィオレンティーナ戦でホームにも関わらず1-3の完敗。これで開幕から2勝4敗となったチームでは、マルコ・ジャンパオロ監督の解任論も噴出しているが、強化部でクラブのレジェンドでもある元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏がコメントしている。衛星放送「スカイ・スポーツ」イタリア版が報じた。
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ミランは今季からサンプドリアなどで実績を残し、“戦術家”としても評判のジャンパオロ氏を招聘してスタートした。しかし、同様にアントニオ・コンテ新監督でスタートしたインテルとの“ミラノダービー”でも完敗するなど厳しい状況が続いている。そうしたなかで、すでに現地メディアでは後任監督の候補が名指しされるに至った。
マルディーニ氏はこのフィオレンティーナ戦後に「監督は私たち全員の選択であり、判断を共有してきたものだ。だから常に私たちは監督を守り、全員が当事者意識を持つべきだ。もちろん、6試合で4敗をしているが、プレーの質を高めるのに時間が必要なことは理解していた」とコメント。ただちに監督交代に踏み切る意思がないことを示している。
そのうえで、マルディーニ氏は「責任は私たちクラブのフロント、コーチングスタッフ、選手の全員にある。スタジアムから去っていくサポーターの反応は正しい。私たちは全員が自己批判的になるべきだ。今、必要なのは多くの言葉を発するのではなく、自己批判性を持ってやっていくこと。まだ6試合の段階であり、質を高めることができるのは理解している」と話して、今後のジャンパオロ監督のチーム作りを見守ることと、必要な精神について語った。
インテルが開幕6連勝を飾る一方でミランは低迷と、完全に明暗の分かれる序盤戦になった。もっとも、ベルギー代表FWロメル・ルカクの獲得などプレシーズンの投資や選手獲得の効果でインテルが優位に立つのは予想どおりとも言えるが、名門ミランの黄金期を知るマルディーニ氏は腰を据えて現体制を見守る腹積もりのようだ。