「まさに魔術師」 ノルウェー神童MFウーデゴール、華麗ヒールキックに脚光「なんてパスだ」

新天地ソシエダで活躍を続けるMFウーデゴール【写真:AP】
新天地ソシエダで活躍を続けるMFウーデゴール【写真:AP】

今季加入のソシエダでブレイク中 ノルウェー代表として見せた美技に脚光

 レアル・マドリードからレアル・ソシエダに期限付き移籍しているノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールは今季、目覚ましい活躍を見せている。代表チームでもレギュラーの座を確保しているなか、国際舞台で見せた華麗なスキルは「なんてパスだ」と反響を呼んでいる。

 16歳で名門レアルに移籍したウーデゴールは“神童”として注目されたものの、トップチームで出場機会を確保するには至らず、オランダ1部ヘーレンフェーンに期限付き移籍。その後はレアルに籍を残したまま再びオランダ1部のフィテッセでも研鑽を積み、今季からソシエダへと活躍の場を移した。

 すると、20歳になったウーデゴールは新天地で大ブレイクを果たす。継続して好パフォーマンスを見せ、第6節アラベス戦(3-0)では相手選手を股抜きし、約18メートルのスルーパスで3人の相手を無力化。ボールをゴール前のFWミケル・オイアルザバルに通してアシストをマークしている。アラベス戦では10回のチャンスを演出しており、2016-17シーズン以降のリーガ・エスパニョーラでは、1試合で記録された数字として最多だという。

 そんなウーデゴールはノルウェー代表としても活躍しており、すでに20試合1得点という実績を残している。直近のEURO(欧州選手権)2020予選第6節スウェーデン戦(1-1)ではMFステファン・ヨハンセンの先制ゴールをアシストするなど、チームに欠かせない存在であることは間違いない。

 EURO2020公式インスタグラムが投稿した動画は、現地時間5日に行われた予選第5節ノルウェー対マルタでのワンシーンだ。右サイドでボールをキープするウーデゴールは、2人に寄せられ縦への突破を断念するも、細かなボールタッチで相手に飛び込ませない。絶妙な“間”を作ると、インサイドで裏抜けを図る右サイドバックのDFオマル・エラブデラウィに左足のヒールキックでスルーパスを通してみせた。

 投稿のコメント欄では「まさに魔術師」「なんてパスだ」とウーデゴールの美技を称賛するコメントが寄せられ、なかには「(同じノルウェー人の)スールシャール監督がいる(マンチェスター・)ユナイテッドに来てくれ」という切実な“ラブコール”もあった。“神童”と騒がれてから時間は経ったが、まだ20歳。将来有望なウーデゴールは今後、どのようなキャリアを歩むのだろうか。

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