リーグカップのサンタクララ戦にフル出場、前半終了間際に決勝ゴールを演出

　ポルトガル1部の強豪ポルトに所属する日本代表MF中島翔哉は、現地時間25日に行われた国内リーグカップのサンタクララ戦に先発出場し、前半アディショナルタイム2分に左サイドからのクロスで移籍後初アシストをマークし、1-0の勝利に貢献した。ポルトガルメディア「zerozero.pt」は「完璧なクロス」と称賛している。

　公式戦6連勝中と波に乗るポルトは、3日前に行われたリーグ第6節で2-0と勝利していたサンタクララを、再びホームのドラゴンに迎えた。8月13日のUEFAチャンピオンズリーグ予選クラスノダール戦（2-3）以来2度目の先発出場となった中島は、序盤から積極的な姿勢を見せて、開始2分には強烈なミドルシュートで相手ゴールを脅かした。

　そしてこの日最大の見せ場が訪れたのは、0-0で迎えた前半アディショナルタイム2分だった。中央から左サイドに流れて味方からの浮き球パスを受けた中島。左足のキックフェイントで追いすがるマーカーをかわし、右足で鋭いクロスを供給すると、ニアサイドへ走り込んだDFジオゴ・レイテが頭で合わせ、先制ゴールへとつながった。

「zerozero.pt」は試合レポートで、「日本人は試合中ずっと走り続けていた」と中島が積極的な姿勢を貫いたことを指摘。そのうえで、前半終了間際のアシストシーンについては「左サイドで中島が素晴らしい仕事。完璧なクロスでニアサイドにいたセンターバックのジオゴ・レイテの頭に合わせた」と称賛している。

　移籍後初アシストを記録した中島は、後半にもキレのある動きを披露。15日に行われたリーグ第5節ポルティモネンセ戦（3-2）では、試合直後にセルジオ・コンセイソン監督から怒りの形相で叱責されるシーンが話題になっていたが、この日はフル出場で勝利に貢献したことでアピールに成功したのは確かだろう。強豪ポルトでのレギュラー奪取に向けて、一つのきっかけになり得る初アシストとなった。