故障者続出の肉弾戦 オークランド・シティDF岩田がCWC初戦で額から流血

野津田、柴崎と接触プレーで2人は故障も、柏の足が顔面を直撃

 オークランド・シティの日本人DF岩田卓也が、10日に行われた広島とのクラブワールドカップ開幕戦で激しい肉弾戦を繰り広げた。

 左サイドバックで先発出場した岩田は前半12分、ドリブルでボールを持ち運ぶところで広島MF野津田岳人の激しいタックルを受けた。その結果、野津田はこのプレーで右膝を痛めて負傷交代を余儀なくされた。後半4分には、同様に岩田が攻撃にかかる局面で、野津田と交代でピッチに入っていたMF柴崎晃誠と接触。柴崎もこのプレーで右膝を痛め負傷交代となった。

 一方の岩田も後半40分、広島MF柏好文のドリブルに対してスライディングタックルを仕掛けたが、その際に柏の足が岩田の顔面を直撃。額から流血し、いったんピッチを離れての治療を余儀なくされた。数分後には頭にバンテージを巻いて復帰したが、血の付いたユニフォームに代えて予備のものなのか、背番号の入っていないウェアを着用して試合に復帰する珍事となった。

 岐阜工業高で全国高校サッカー選手権に出場した岩田は、浜松大学を経て2006年に東海リーグに所属していた当時のFC岐阜に加入した後、2010年にオーストラリアに渡った雑草魂の持ち主。2012年にオークランドに加入すると、クラブワールドカップには4大会連続出場となっていた。

 岩田は12年の同大会以来2度目となる母国日本での試合出場になったが、熱く魂のこもったプレーを見せていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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