CWC参戦中の広島が緊急事態! オークランド・シティ戦で3選手が相次いで負傷交代

雨に濡れたピッチでの一戦 思わぬ展開に森保監督も険しい表情

 J1年間王者の広島が、クラブワールドカップ(CWC)1回戦オークランド・シティ戦で故障者続出という悲劇に直面した。

 U−22日本代表MF野津田岳人が、前半12分に相手DF岩田卓也との競り合いで右膝を痛め、14分に途中交代を強いられるアクシデントに襲われた。野津田が右足を伸ばし、スライディングタックルを仕掛けた際、雨に濡れたスリッピーなピッチで相手と交錯し、表情を歪めた。ピッチ上で悶絶するレフティーにトレーナーが駆け寄り、右膝の状態を確認した。

 野津田は2分後にMF柴崎晃誠と交代でピッチを去った。ユニフォームを悔しそうに噛みながら、涙を流した様子から重傷の懸念も広島ベンチに広がった。

 そして後半3分には、投入された柴崎が岩田との競り合いで右膝を故障。膝の裏を押さえながら歩行も困難な様子だった。担架に運ばれて、ピッチの外に運ばれた。

 悪夢はさらに続く。後半16分、相手選手のドリブル突破を阻んだMF清水航平が、着地する際に右足首をひねった。トレーナーの静止を振り切ってピッチに戻ったが、同20分にDF佐々木翔と交代。交代枠3つを全て負傷者の交代で使用する苦しい展開に、森保一監督もベンチ前で表情を曇らせた。J1王者はCWC初戦でいきなり”野戦病院”状態に陥り、クラブ世界一を決める頂上決戦で大きな試練を迎えている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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