“神童”イ・ガンイン、A代表デビューに韓国紙注目 「隠されていた欠点」に厳しい指摘

A代表デビューを飾ったMFイ・ガンイン【写真:Getty Images】
A代表デビューを飾ったMFイ・ガンイン【写真:Getty Images】

「守備面での負担とパワー、スピード」に言及 「なくてはならないものが不足していた」

 韓国代表は現地時間5日、国際親善試合でジョージア代表と対戦し、2-2で引き分けた。元ガンバ大阪のFWファン・ウィジョ(ボルドー)が2得点の活躍を見せたなか、18歳のMFイ・ガンイン(バレンシア)がA代表デビューを飾った。大きな一歩を踏み出した一方、韓国紙は「まだ成長が必要」と指摘している。

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 10日にカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選トルクメニスタン戦を控える韓国は、トルコでジョージアとのテストマッチに臨んだ。前半40分に先制されたものの、後半3分にファン・ウィジョが同点弾。さらに同40分に逆転弾を叩き込んだが、試合終了間際にジョージアにゴールを許し、2-2のドローとなった。

 この試合ではGKク・ソンユン(北海道コンサドーレ札幌)がスタメンでA代表デビューを飾ると、後半27分にはイ・ガンインも途中出場でデビュー。今年のU-20W杯で大会MVPに輝く活躍を見せ、韓国国内で将来有望な“神童”として期待を集める18歳は、当然のように注目を浴びている。

 代表合流直前のスペイン1部リーグ戦では、日本代表MF久保建英の所属するマジョルカと対戦し、好プレーも披露していたイ・ガンイン。ジョージア戦は待望のデビューとなったが、韓国紙「東亜日報」はその出来について「左足のキックはA代表でも通用したが、アンダー世代の代表では隠されていた欠点も目立った」と評している。

「最も目立ったのは、やはり守備面での負担とパワー、スピードだ。すでにベースの出来上がっているチームに“末っ子”のイ・ガンインが合流した以上、呼吸がある程度合わないのは仕方がない。しかし、チームの一員として最低限、なくてはならないものが不足していたことは、イ・ガンイン自身も自覚しなければならない」

 さらに同記事では「U-20世代では通じたパスやドリブルがカットされ、主力選手たちに苦労をかけるシーンもあった。今後の成長次第ではあるが、少なくとも現時点ではイ・ガンインを中心に回るチームではないことを感じなければならない」と指摘。U-20代表のように常にサポートされる立場ではない点を踏まえ、「まだ成長が必要であり、より冷静な内外の目が必要である」と締めくくっている。

 スペインの地で研鑽を積む若武者は、“末っ子”にとどまらない活躍を期待されているからこそ、厳しめの評価基準で見られているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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