狙いは香川同僚の”兄” 負傷者続出のアーセナルがドイツ代表MFを緊急補強へ

移籍金29億円のL・ベンダー ベンゲルは乗り気ではない!?

 負傷者続出中のアーセナルは、冬の移籍マーケットで中盤の補強に乗り出すようだ。トップターゲットとなっているのはレバークーゼンのドイツ代表MFラース・ベンダーのようだ。英地元紙「ロンドン・イブニングスタンダード」は、「アーセン・ベンゲルは乗り気ではないが、アーセナルは重大な危機的状況にあり、彼に選択肢はない」と補強の必要性を報じている。

 アーセナルは、すでにフランス人MFフランシス・コクラン、主将のMFミケル・アルテタ、イングランド代表MFジャック・ウィルシャー、チェコ代表MFトーマス・ロシツキを負傷で失い、中盤の人材不足で息を切らせている状態。さらに不幸は重なり、司令塔役を務めるMFサンティ・カソルラが11月29日のノーウィッチ戦で膝を負傷して3ヵ月の長期離脱が決定。エースFWアレクシス・サンチェスも離脱中で、まさに満身創痍の状態となっている。

 そこで年明け1月に再開する移籍マーケットでは、この窮地を脱するためにも数年来追い続けているというレバークーゼンのL・ベンダー獲得に本腰を入れることになりそうだ。L・ベンダーは、ドルトムントの日本代表MF香川真司と同僚のMFスベン・ベンダーの双子の兄。共にセンターハーフを本職とするドイツ代表経験のある兄弟だ。

 L・ベンダーの移籍金は1540万ポンド(約29億円)と伝えられている。負傷者が戻ってくれば補強の必要はないと強調していたベンゲル監督だが、選手が続々と故障に倒れる現在の状況を鑑みれば、この冬は補強に動くほかないのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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