ベンゼマの弁護士が代表追放を命じたフランス首相に激怒 「バルササポーターか!?」

「彼には他にやるべきことがある」と首相の発言に噛みつく

 レアル・マドリードFWカリム・ベンゼマが、フランス代表MFの恐喝容疑で逮捕、起訴され、同国のマニュエル・ヴァルス首相から代表追放を命じられるなどサッカー人生の危機に陥っているが、ベンゼマの弁護士は首相を「バルセロナサポーターか」と”口撃”している。フランス地元紙「ル・パリジャン」が報じている。

 ベンゼマには重大な嫌疑がかけられている。幼なじみからの依頼を受け、リヨンMFマテュー・ヴァルブエナの映ったセックステープを巡る脅迫事件に関与したことをベルサイユ警察の調べに認めている。レアルのフロレンティーノ・ペレス会長は「善意による仲介」とエースストライカーの潔白を主張しているが、ヴァルブエナが「騙されていた」「最悪な人間にもこんな仕打ちはしないはず」と激白するに至り、ベンゼマの立場は一気に悪化。フランスのマニュエル・ヴァルス首相は「偉大なスポーツ選手は模範的でなければいけない。それができないのなら、フランス代表に居場所はない」と明言。代表追放を命じている。

 この首相の発言に、ベンゼマの弁護士、アラン・ヤクボウィッツ氏が噛みついた。「これはバルサのサポーターなのか。それとも、レアル・マドリード屈指のプレイヤーについて語る首相なのか。深刻なことに、私は驚いている。現在のフランスで起きている出来事の中で、共和国の首相は何も関知していない事項に横柄な形で意見を言うべきなのだろうか。彼には他にやるべきことがある」

 同時多発テロで大勢の被害者を出したフランスだけに、他にやるべき仕事はあるはずと弁護士は力説。ヴァルス首相を「バルササポーター」呼ばわりするなど、かなり感情的になっていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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