「白血病と戦う鬼軍曹」 冨安所属のボローニャ、監督が次戦もベンチ入りと伊紙報道
ミハイロビッチ監督は「模範的な患者」と地元病院の医師も称賛
日本代表DF冨安健洋の所属するボローニャは現地時間25日、セリエA開幕戦でエラス・ヴェローナと対戦して1-1で引き分けた。白血病と診断されたことを公表しているシニシャ・ミハイロビッチ監督がベンチ入りして驚きを与えたが、SPALと対戦する第2節でもベンチ入りする見込みのようだ。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
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ボローニャは昨季をフィリッポ・インザーギ監督の下でスタートしたが、不振を極めたことで今年1月にインザーギ監督を解任。ミハイロビッチ監督を招聘すると、18位に沈んでいたチームはV字回復を見せ、最終的にリーグ10位でフィニッシュしている。
冨安らを加えてさらなる躍進を目論むなか、7月にクラブはミハイロビッチ監督が急性白血病であることを公表。衝撃的なニュースとなったが、クラブ側はミハイロビッチ監督の闘病を全面的にサポートし、監督を任せ続ける意思を明らかにしていた。
その後、治療の甲斐もあってミハイロビッチ監督はヴェローナ戦でベンチ入り。どんな状況でもサッカーへの情熱をたぎらせる指揮官は世界に驚きを与えたが、「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙は「白血病と戦う鬼軍曹。次戦もベンチ入りへ」として、次のように伝えている。
「ミハイロビッチ監督はベンチに戻ってくる。日曜日、ヴェローナの夜、みんなが監督に感動していた。金曜日(SPAL戦)にも戻れるかもしれない」
血液学の専門家で、ボローニャのサント・オルソラ病院に務めるミケーレ・カーヴォ医師からは「模範的な患者だ」と称賛されており、監督業とともに治療にも全力を傾けているミハイロビッチ監督。SPAL戦でも情熱的な指揮を見せてくれる可能性が高そうだ。