ダービッツ氏が“神の子”に最大級の賛辞 「C・ロナウドにはなれてもメッシは無理」
ハードマーカーにも抑えるのは不可能
ユベントスなどで活躍した元オランダ代表MFエドガー・ダービッツ氏が、FIFAバロンドールの最終ノミネートについてFIFA公式サイトのインタビューに応じた。そして、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(バルセロナ)と、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)の違いについて口にした。ダービッツ氏は、「努力すればロナウドにはなれるが、メッシになるのは無理だ」と話している。
「メッシはタレントであり神の子だ。レオ(メッシ)は、点を取れて、ドリブルができて、パスができる。そして、プレーのビジョンもある。それは、周りの選手がどんなプレーをするかが事前に分かっているからだ」
ダービッツ氏は、メッシに対して「神の子」という言葉で大絶賛している。そして、攻撃的なプレー全てのクオリティーが高い上に、ゲームの流れを読む力もたたえた。
一方で、世界最高の選手という称号を争うロナウドに対して、違った見解を示している。
「もちろんロナウドは偉大な選手であり、常にクオリティーの高いものを見せられる選手だ。だが、それはよりアスリートという感じの選手だ。常にトレーニングをハードにしていれば、ロナウドのような選手になることはできるだろう。だが、メッシになるのは無理だ」
努力をすることでロナウドのような存在にはなれるが、メッシは特別な存在だと語っている。そして、世界的なハードマーカーとして名をはせたダービッツ氏ならではの表現も飛び出した。
「ロナウドとは一緒にプレーしたこともあるが、彼をマークしろと言われれば可能だ。だが、メッシに対しては無理だ」
現役時代にその運動量と闘争心をむき出しにしたハードなタックルで知られた男は、「マークをするのは無理」という表現でメッシに対して最大級の賛辞を贈っている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images