イニエスタの超絶ボレーパス、日本実況の興奮ぶりに海外紙注目 「熱狂せざるを得ない」

神戸MFイニエスタは華麗なロングパスで得点を演出【写真:安藤隆】
神戸MFイニエスタは華麗なロングパスで得点を演出【写真:安藤隆】

芸術的パスでチームの3点目を演出「これほどまでに素晴らしいゴールへの起点はない」

 8月23日に行われたJ1リーグ第24節、サガン鳥栖対ヴィッセル神戸は元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスの引退試合として注目されたが、6-1で神戸の圧勝に終わった。この試合で大きく注目を集めたのが元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタだ。負傷交代したものの1ゴール、そして恐ろしいほどの視野を見せつけ3点目の起点になったが、このプレーをスペイン紙「AS」が注目している。

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 驚きのシーンが生まれたのは前半22分だ。自陣左サイドで中央からの浮き球パスを受けたイニエスタは、FW田中順也へワンタッチパス。田中の頭でのリターンに、イニエスタはトラップすることなく右足を振り抜く。

 華麗なダイレクトボレーによって放たれた50メートル超のロングパスは、美しい弧を描きながら右サイドで相手最終ラインの裏へ走り出していたFW古橋亨梧の元へ完璧なタイミングで到達し、最後は切り返した古橋のパスを受けた田中が、左足を豪快に振り抜きネットを揺らした。

 判断、パス精度、視野の広さすべてが完璧のプレーとなったわけだが、同紙も電子版でこのスーパーパスを日本語実況で紹介。このように記している。

「イニエスタのこのプレーぶりに、彼も熱狂せざるを得ない:実況アナウンサーの実況は、ネット上で拡散している。神戸の3点目のゴールでは、イニエスタの贅を尽くしたプレーが目にできた。このプレーに対して、アナウンサーも絶叫するほどだ。これほどまでに素晴らしいゴールへの起点はない」

 日本語の意味は通じなくとも、話し方のテンションで驚嘆した様子は十二分に伝わったのだろう。言語の壁を簡単に超える、イニエスタの超絶プレーだったことは間違いない。

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