どんな時も諦めない―― リオ五輪金メダルへ、キャプテン宮間が伝える「なでしこの精神」

オランダに敗れたのは「自分を含め甘さがあった」

 なでしこジャパンの主将・宮間あや(岡山湯郷)は、敗戦を真摯に受け止めた。29日の国際親善試合オランダ戦で、なでしこジャパンはオランダに対して1-3の敗戦。今年の女子ワールドカップでは勝利した相手だったが、敵地で黒星を喫した。

「完全にやられての失点ではなくミスからの失点。自分を含め甘さがあったし、負けたことは悔しい」

 自ら責任を感じ、そう語った。実際に、前半4分のオランダの先制ゴールは、左サイドで先発した宮間がボランチの宇津木瑠美(モンペリエ)につなごうとしたところで呼吸が合わず、パスが流れてしまい、そこからのカウンターで喫したものだった。新戦力と海外でプレーしている主力選手たちの融合を図ることも目的の一つだったチームにとって、与えたくない先制点になってしまった。

 とはいえ、宮間がなでしこジャパンになくてはならない存在だったのも事実だ。前半30分過ぎには4-2-3-1にシステム変更をした中でトップ下にシフトし、後半開始からはボランチに移る。90分間の中で3つのポジションに動きながら、宮間は常にチームの中心として攻撃のタクトを振るった。決定機こそ多くなかったが、長い時間ボールを保持して主導権を握った。いかにしてゴールへ結びつけるかとの課題は残ったものの、なでしこジャパンとしてのベースになる部分は残っていたのも事実である。

 

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