PSGがテロ事件後初の本拠地での一戦 多くの名手が「私はパリ」の追悼メッセージを送る

1得点で勝利に貢献のイブラ 「試合前に感情を揺さぶられた」

 フランス王者パリ・サンジェルマンが28日、本拠地で11月13日のパリ同時多発テロ以来、初のリーグ戦となるトロワ戦を行い、試合前に犠牲者の追悼とテロの脅威に対する団結を表すセレモニーを行った。

 流血の悲劇から2週間が過ぎ、本拠地パルク・デ・プランスで行われたリーグ戦は、感動的なセレモニーで幕を開けた。ピッチには巨大な三色旗が広げられ、スタンドもトリコロールのコレオグラフィーで染め上げられた。電光掲示板にはユニフォームの胸に入った文字と同じ「Je Suis Paris(私はパリ)」というメッセージが表示された。

 そして、バルセロナFWルイス・スアレス、ローマFWフランチェスコ・トッティ、ニューヨーク・シティFCのMFアンドレア・ピルロ、モントリオール・インパクトFWディディエ・ドログバ、NBAサンアントニオ・スパーズのトニー・パーカーら多くの名手が「私はパリ」とのメッセージを送るモノクロの映像が流される追悼式典に、超満員の観衆からは大きな拍手が巻き起こった。

 この試合でゴールを決めたスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは、英国営放送「BBC」の報道によると、「試合前にはすごく感情を揺さぶられた。犠牲者の方々を追悼することができた。フットボールの試合をするのは簡単な状況ではなかったが、我々はフットボーラー。できる最高のことと言えば、フットボールをすることなんだ」と語っている。

 試合はPSGが、4−1で勝利している。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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