イブラが自らの引き際の美学を語る 「オレは頂点に君臨したままユニホームを脱ぐ」
アーセナル、マンC移籍にも近づいた過去を告白
来夏の去就に注目が集まるパリ・サンジェルマン(PSG)のFWズラタン・イブラヒモビッチだが、過去にプレミアリーグ移籍に迫っていたことを明かした。これまでオランダ、スペイン、イタリア、フランスなどヨーロッパの名門を渡り歩いたストライカーが米「CNN」のインタビューで、過去の移籍のうわさと今後の展望について語った。
イブラヒモビッチは、母国の名門マルメでキャリアをスタートさせると、その後はオランダのアヤックス、イタリアのユベントス、インテル、ミラン、スペインのバルセロナ、そして現在プレーするフランス王者PSGと強豪クラブを渡り歩いてきた。ヨーロッパのトップリーグでは、ドイツのブンデスリーガ、イングランドのプレミアリーグでのプレー経験はないが、過去には海を渡る可能性があったと明かした。
「俺は過去に2度、(プレミアリーグ)移籍に近づいたことがある。アーセナルに一度、マンチェスター・シティに1度だ。だが、どちらも実現しなかった」
アーセナル移籍については、先日もそのうわさが英メディアで報じられていた。これについてイブラヒモビッチは「来年のEURO(欧州選手権)まではたくさんの話が出ると思う」と、否定も肯定もしなかった。イブラヒモビッチとPSGの契約は2016年6月までとなっており、その動向は世界中が注目するところとなっている。
また、34歳という年齢にもかかわらず、イブラヒモビッチはいまだに衰えを知らないどころか、見ている人にとっては成長を続けているようにさえ映る。自らを年を重ねるごとに深みを増すワインにたとえるなど、ズラタン節全開の名言も残したイブラだが、引退の可能性についても否定はしなかった。
「(引退については)誰にも分からない。私は頂点に君臨したまま引退することになるだろう。私は誰もがやってきていないようなことを成し遂げるだろう。誰にも分からない」
唯一無二のキャクターを備える希代のストライカーは、今後どのようなキャリアをたどっていくのだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images