元FC東京のエドゥーが1年で移籍した真相を激白 「フィッカデンティは私のことが好きではなかった」

中国の河北華夏幸福でプレーするストライカーを直撃

 昨季開幕前、ブンデスリーガでの実績を引っ提げてFC東京に加入したブラジル人FWエドゥー。シャルケ時代は、ドイツ代表GKマヌエル・ノイアーや、日本代表DF内田篤人、元スペイン代表FWラウール・ゴンザレスらと共にUEFAチャンピオンズリーグなどでも活躍した。その男の実力は確かだった。リーグ戦11得点を含む公式戦通算17ゴールを奪うなど、移籍1年目としては悪くない数字を残したが、スタメンを外れる試合も多く、わずか1年でクラブを去ることになった。
 その決断を下した裏側には、どのような思いや事情があったのか。韓国Kリーグの全北現代を経て、現在は中国の河北華夏幸福でプレーするエドゥーを直撃した。
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――まずは、あなたの近況を教えてください。
 私は6カ月前に、中国に到着したんだ。その時は、チームの状態はあまり良くはなかったんだ。困難な状況に陥っていたけど、そこから巻き返して2位で来季のスーパーリーグ(1部)昇格を決めることができた。だからホッとしているところだよ。
 私のチームは当初、ラドミル・アンティッチという監督が率いていたんだ。彼はスペインのレアルやバルサも率いた名将だけど、環境にうまく適応できなかったんだ。だから8月に、中国人の李鉄監督が就任してからは、選手たちのモチベーションも上がって成長することができた。私がチームに入った時と比べ、本当にすごく成長したと思う。
 今は、故郷のブラジルに戻って英気を養っているところなんだ。私が所属しているクラブのジムや、トレーニングセンターも含めて素晴らしい環境が整っている。だけど、他の2部のクラブはスタジアムの設備が整っていないところがほとんどだったんだ。来年から1部でプレーするので、今季よりも良いピッチでプレーできる。本当に今から楽しみだよ。
――中国の生活には満足していますか?
 今、住んでいる町は最高だよ。クラブが用意してくれた部屋はすごく高級だし、海もすぐ側にあるんだ。やることは、それほどないけど、毎日海に行けるし、今の生活には満足しているよ。
――では、中国のサッカーはどうですか?
 2部のレベルはそれほど高くはないし、すごくフィジカルなサッカーが特徴的。なかなかタフな戦いを強いられたよ。僕は1部でもプレー経験があるけど、1部の方がずっとやりやすかったね。もちろんスキルのある選手も1部の方が多いからね。だから来年が楽しみだね。
 中国サッカーの成長の早さはすごく感じるよ。以前、中国でプレーしていた時は、広州恒大が圧倒的な強さを誇っていた。だけど、今は北京国安や上海上港にも優れた選手が揃っている。広州恒大と同じレベルで競っている。それと、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を見ても、ここ5年はいつも中国のチームが決勝や準決勝に進出している。間違いなく、この国のサッカーは急成長していると思う。

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