仲川は「チームとして自分たちがやっていることも通用した」とシティ相手に手ごたえ

　しかし、攻撃の面では畠中の縦パスを機転としたチャンスも作り出すことに成功している。「スカウティングでもボランチの間が空くというのは分かっていた」というスペイン代表MFロドリの両脇のスペースを突く果敢な攻撃にチャレンジし続け、プレミア王者を苦しめた。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信！　簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

　横浜FMのゴールシーンも、まさにシティの中盤とDFの間に生まれたギャップを突いて生まれたゴール。畠中は「ビルドアップの部分は全然できると思いました」と自信を覗かせている。

　キャプテンのMF喜田拓也も「各ポジションのクオリティーが高いのは当たり前ですけど、それが組織となって推進力になっていく。そのパワーは感じた」とシティの圧力を肌で感じたとしながらも、「意図したボールの運び方だったり、崩し方というのも見えていた。まったくできないとか、形を作れないということはなかった」と自分たちの狙いは実行できたと語る。右サイドで仕掛けを担当するFW仲川輝人も「一つ一つのプレーは（相手の方が）上手いなと思いますけど、チームとして自分たちがやっていることも通用した」と口にしている。

「コンディションのところは差し引かないといけないのは百も承知」（喜田）の状況だったとはいえ、J1で優勝争いをする横浜FMはプレミア王者を相手にも確かな爪痕を残してみせた。