ナポリ主力FW、サッリ前監督のユベントス行きに怒り 「裏切り行為」「倒しに行く」
1年でナポリの最大のライバルクラブの監督に就任したサッリ氏にインシーニェが激怒
セリエA王者のユベントスは、マッシミリアーノ・アッレグリ監督の退任を受け、チェルシーからマウリツィオ・サッリ監督を引き抜いた。60歳のイタリア人指揮官は、チェルシー1年目でUEFAヨーロッパリーグ(EL)優勝に導き、自身キャリア初のタイトルを獲得したにもかかわらず、わずか1年で母国へ復帰した。この“電撃移籍”を古巣ナポリの面々は、快く思っていないようだ。イタリアのサッカー専門サイト「カルチョメルカート・コム」が、ナポリのイタリア代表FWロレンツォ・インシーニェのコメントを報じている。
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2シーズン前まで、サッリ監督はナポリを率いてユベントスと優勝争いを繰り広げていた。その後、2018-19シーズンにはチェルシーがサッリ監督を招聘し、EL制覇とプレミアリーグ3位という好成績を収めたが、首脳陣との確執やファンにスタイルが受け入れられなかったこともあり、6月にユベントスの監督に就任した。
サッリ監督は、ナポリにとっては英雄的存在だった。魅力的なサッカーを展開し、指揮を執った3シーズンすべてで3位以内に入っていたからだ。だが、彼がライバルクラブのユベントスの監督に就任したことになって状況は一変したようだ。
サッリ監督の下でプレーしていたナポリ主力FWインシーニェは、「すべてのナポリファンにとって、裏切り行為だ」と、指揮官のイタリア復帰に怒りを示した。
「永遠にそう見られるだろう。僕たちは自分たちのことに集中して、全力を尽くして彼を倒しに行かないといけない。彼はユーベに行った人間だ。これ以上、彼についてコメントしたくないね」
ユベントスの監督就任会見の際、サッリ監督は「ナポリの監督を務めていた3年間、毎朝、私は目覚めて最初に考えていたのは、どうやったらユーベを倒せるかということだった。私はユーベを倒すことに110%を尽くしてきたし、彼らに中指を立ててきた。ここに来たことで憎まれるかもしれないが、クラブ(ナポリ)の目標達成に心血を注いでいたことは、評価してほしい」とコメントしていたが、やはり新たな遺恨を作ることになったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)