デシャン監督、テロの標的となった仏代表を復興の象徴に 「フランス人の誇りを示す」

事件後初めて公の場に

 フランス代表のディディエ・デシャン監督は、13日の129人の犠牲者を出した同時多発テロの標的とされ、いまだ癒えぬ心の傷を明かしている。 米スポーツ専門テレビ局ESPNが報じた。

 17日のイングランド戦を控えた記者会見で、デシャン監督は痛ましい事件について初めて口を開いた。

「あのような残酷さ、野蛮さに直面して言葉を見つけることは難しい。我々、選手、スタッフ全員は傷ついた犠牲者、その家族の痛みを心に留めているし、これからもそうだと思う。今日はこれ以上のことはコメントしたくない。我々はなぜここにいるのか。この試合が明日を象徴するものだ。スポーツの面だけではない、もっと大きなものだ」

 指揮官は13日、スタッド・ドゥ・フランスでテロ事件の標的となったドイツとの親善試合後、記者会見などが行われなかったために公の場で発言する機会はここまでなかった。

 心に刻まれた流血の悲しみとショックから多くを語らなかったが、聖地ウェンブリー・スタジアムで行われるイングランド戦は単なるスポーツイベントではないと指揮官は強調した。

 

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