“サッカーの神様”ジーコ、ミランの“カカ2世”を独自分析 「彼の適正ポジションは…」
「15歳の頃から知る」パケタはインサイドハーフでの起用でこそ生きると見解
元日本代表監督でブラジルの英雄ジーコ氏(現鹿島アントラーズ・テクニカルディレクター)が、イタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」のインタビューで、昨冬の移籍市場でACミランに加入したブラジル代表MFルーカス・パケタについて言及している。
【PR】ABEMA de DAZN、明治安田J1リーグの試合を毎節2試合無料生中継!
ミランは昨季、スポーツ・ディレクターを務めていたクラブOBで元ブラジル代表レオナルド氏が、名門フラメンゴから21歳の新鋭パケタを獲得。その経歴や年齢からも、ミランの黄金期を形成した1人である元ブラジル代表MFカカの後継者としての期待が高まっていた。
その一方で、ジーコ氏はカカとはポジション的な特性が違う選手であることを忘れるべきではないと話している。
「彼は高いクオリティーを持ったMFだ。しかし、トップ下ではないし、最終ラインの前でプレーすることもできない。私は15歳の時から彼を知っているが、サッカー頭脳が非常に優れている選手で、時にゴールを決めることもできる。だから、彼の適正ポジションはインサイドハーフだと言える」
実際にパケタは半年間でリーグ戦13試合に出場したが、1ゴールにとどまった。仮にカカの後継者とだけの評価を下すのであれば決して高くない数字だが、そもそもパケタに求めるものの違いをジーコ氏は指摘している。
ジーコ氏は現役時代にウディネーゼでプレーしたこともあり、イタリアには思い入れを持つ。それだけに「私はパケタがイタリアサッカーの中で成長してくれることを望んでいる。そして、ミランでよく知る(パオロ・)マルディーニが成功を収めて欲しい。彼の持つ勝者のメンタリティーはミランにとって重要だから」と、強化部入りしている元イタリア代表のレジェンドに向けてもエールを送った。
ミランは今季からマルコ・ジャンパオロ新監督が就任。パケタの生かし方を語ったジーコ氏の言葉は、新指揮官にとっても大きなヒントになり得るのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)